スーパーなど一般向け商品はたいていが30〜90日間ですが、丹野こんにゃくではアクを極カ少なくしてクセのない こんにゃくを造っているので、生のものでは2〜3日、ボイル済みのものは約30日前後となります。
丹野のこんにゃくは生のものなら冷蔵庫で、ボイル済みのものは常温で保存できます。
いずれにしても、各パッケージに保存方法が書いてありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。また、開封後に保存する場合は、パッケージ袋に入っていた水を一緒に入れて保存して下さい。
他の水では腐ってしまう可能性があります。
こんにゃくは、期限が過ぎたからと言ってすぐに腐るものではありません。
こんにゃくの形がしっかりしているものであれば大丈夫です。こんにゃくは腐敗するとかなりの悪臭を放ちます。
また、どろどろと溶けた状態になりますので、もしパックの中で溶けた状態になっていたら、 絶対に開封しないで捨てて下さい。
これはこんにゃくの水分が抜けてしまうからです。
離水(りすい)といいます。食感などは堅くなり、場合によっては表面に皮が張ったような感じになりますが、Q3の状態でなければ食べるのには問題ありません。
一般のこんにゃく製品は、凝固剤として水酸化カルシウム・卵殻カルシウム等を使用しています。
そのためどうしてもカルシウムとこんにゃくが反応した独特の臭みがありますが、丹野のこんにゃくはアクが少ないので、水洗いしていただければ大丈夫です。
もともとこんにゃく芋を製粉化した、こんにゃく粉から作るこんにゃくの色は白色です。
ー方、生芋から作るこんにゃくには、芋の皮などが入って黒っぽくなります。
粉からこんにゃくを製造するようになったのは江戸時代。当時から西日本では芋からつくったこんにゃくが中心でしたので、粉からつくった白いこんにゃくはあまり好まれなかったようです。
そこで、海藻の「アラメ」「ヒジキ」「カジメ」の粉末で色をつけて芋こんにゃくのように黒っぽく色づけし、似せたのがはじまりです。
以来現在でも西日本は黒、東日本は白いこんにゃくが中心になっているようです。
こんにゃくの食物繊維は整腸作用がありますので、個人差がありますが、食べ過ぎると下痢をする場合があります。
グルコマンナン(食物繊維)の1日あたりの摂取量は4〜5g迄とされており、それ以上摂取すると脂肪はもとより、ビタミン等の栄養素の吸収を阻害します。
ですから、板こんにゃくだと1丁分(250g) 程度が良いようです。
しかし、このこんにゃくの特性を上手く利用し、毎日の食事に利用することでダイエット効果を得ることが出来ます。但し、体に必要な栄養分は十分に摂取することを心がける必要があるので、バランスの良い食事を心がける事が第一です。
これはこんにゃくの製造過程で凝固剤として石灰 (丹野では、楢炭を焼いた灰を使用しています) が使われており、このアルカリ性の成分によるものです。
ゴボウに含まれるクロロゲン酸から酵素の作用によりキノンまたはオキシキノンというものができます。
これらがアルカリ性になると、アミノ酸やタンパク質等からアンモニアを放出させます。
このアンモニアがキノン成分と結びついて緑色色素をつくります。
また、いんげん豆をゆでたお湯でこんにゃくをゆでると、ゆで汁やこんにゃく(白) が赤色に変色することがあります。
いんげん豆中に含まれる天然色素がこんにゃくの凝固に使用する石灰と反応して赤くなったものと思われます。
色が付く以外に、製品に変わりはありませんので、これらは食べても大丈夫です。
この他にも食材との組み合わせによって、まれに変色が起こる可能性があります。
酢などの酸性が強いもの、こんにゃく、じゃがいも、醤油などアルカリ性の強い食品によってアルマイトが浸食されたために鍋が黒くなります。
鍋に水とレモンの輪切り(または薬局で販売している酒石酸)を入れ、しばらく沸騰させるとかなり黒変がとれます。そのまま使用すると黒変が進む恐れがありますのでご注意ください。
また、黒変化した部分は人体に害はありませんが、水や食物を容器の中に入れたままにしておくと、腐食の原因になりますのでご注意下さい。
昔(江戸時代)頃には関東地方では現在と同じ製法である、こんにゃく粉を水で溶いて出来た糊状の状態で細い穴に通して糸状のこんにゃくを製造しそれを白滝と呼んでいたそうです。
同じ頃、関西地方では、板こんにゃくを細く切って糸状にした物を糸こんにゃくと言っており、元々は明らかに違う物であったと言われています。
けれど、現在は白滝も糸こんにゃくもこんにゃく粉を水で溶いて出来た糊状の状態で細い穴に通す同じ製法ですので、両者を区別する方法はなく、関東地方では白滝、関西地方では糸こんにゃくと呼ばれています。
また、糸こんにゃくをより細くしたものを白滝と呼んでいるところもあります。
※ 日本こんにゃく協会資料